ヤジキタ

私は本とかを買うときは勘で買う事が多いです。
雑誌で一話だけ読んだり、内容を流し読んだり、酷い時は題名を見ただけとか。
何か、ピピーンと来るモノがある作品がある訳ですね。


そしてこの勘が外れた事はありません。




と、言うのは大嘘です。




外れます。恙無く外れます。
少なくないですが、別に多すぎる訳でもなく。至って普通に外れます。


本当に駄作ってのも少ないですが、個人的に合わないものを買ってしまった事も多々なのです。
勿論。ある程度は情報を踏まえて買ってるのですから。「成功!!」と自分で確信している物も多いですがね。*1


まあ、それは兎も角。一つ言える事は。心の琴線に触れてしまった品は忘れれないって事です。
主に高価いとか、多いとか言う理由で買うのを見合わせた物も、
幾ら諦めようとしても決して忘れる事は出来ず。結局近々買うか「何時か買ってやる!」と心に決める事となります。




さて、その中でもトップクラスに長く我慢していた作品があります。
カレコレ4年近く前。だったか3年近く前だったか。記憶があやふやー。
見たのは表紙とオビの煽り文句だけ。後知り合いの紹介位。その知り合いも読んでない筈だし。
でもなのに物凄く欲しくなったのでした。
只、その分厚さと巻数の多さから諦め、「何時か買う!」と決めて今迄来ました。
その作品が・・・




弥次喜多inDEEP


鬼才しりあがり寿氏の作品です。氏の作品はギャグ以外意外なほど知られてませんが。
しかしこの作品は聞いた事がある人も多いでしょう。何せ映画化ですし


そう!映画化の御蔭で廉価版が出たのです!!
有難う映画化!有難う映画!!多分見に行かないけど!!!


本来、私は人気が出ると読む気が失せる*2と言う阿呆極まる持病を持ってるのですが。
しかし!
年単位の想いの前には持病など塵芥の如し!!(くわっ!)


本屋で買って、駅までの道歩きながら読みましたよ。待ち遠しくて我慢できずに


読了。御腹一杯幸せ一杯。
しりあがり寿氏の作品だけに心配はそれ程してなかったですが、正に期待通りの一品
表紙を裏切らず、王道を貫き、邪道を踏みしめ。
決して奇をてらうのではなく。作品としてのシュールさ。
読む者に酩酊を与え優しく正気を削り取る現実と幻想の錯綜。
しかもソレで居て話が全く破綻しない!!


アレだけの鬼作が分厚い完全版の本にして10巻(だったっけ?)。




ありえねえ・・・



実はわざとニ巻を買わずに我慢してます。
一巻の締めがしっかり気になる所で〆る上手い遣り方でしたし。
明日買うのが楽しみ〜♪

*1:例えばディスコミ、仮面天使、夢喰見聞、ミミッチ・・・って漫画ばっかやのう・・・小説には鼻が効かんのかねえ・・・

*2:結局スクラン買うの止めました。